貪欲に戯言をぬかそう

"Try to know something about everything, everything about something."
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穏やかな痛み



僕は帰省の真似事をする。

それはいつも典型的な意味を持ち合わせず、慣例的、義務的なものに近い。

心身を休めるというよりも、むしろ掻き乱される方が多いかもしれない。


ただ、ぼんやりとした長さの目的としては、

割とリアルに"生きている"ことを確認し合う、というのはある。


僕はまだ一つの終わりを終わりとして受け止められず、

10年以上も腑に落ちていない。


だからこれからどうやら必ず来るらしいそれらを、

正しく受け入れるための"構え"だけはしておこうと思う。





ともかく、掻き乱されるのはいつものこと。

それは穏やかで、苦しい。低温火傷の様なもの。


ただ今回はいよいよ迫る時間切れのせいか、治癒の進行が遅い。

これだけ巧く逃げているのに、本当にジクジクと痛む。

まいったね、本当に。





そういえばいよいよ自分の周りにも結婚した人、する人、などが現れ始めた。

たぶん本当はすでにもっといたはずだ。


いま僕がいるような狭い範囲ではないにしても、

もう少し広い同世代に蔓延する"結婚観"のようなものがよくわからない。


いちおう若い部類に入る僕らには、まだ世間的結婚圧力のようなものはない。

それなりの善き環境で育ち、まだそれなりに広がっていく可能性を持つ。


そのうえで「大好きだから結婚する」みたいに結婚されると困惑する。



高校生あたりでよく見られる、

「誰よりも愛し合っていて、嫌いなとこなんてない。

 絶対にずっと一緒。世界で一番しあわせな私たち。」

というセカイ系的な "愛の全能感" が、割と昔からしっくりこない。


そしてその全能感の砂の城を何度もつくり、壊し、つくり......そして...結婚、

というのは本当に戸惑う。


これまで散々繰り返してダメにしてきた"絶対"と、

いま持っている"絶対"は一体何が違うのだろうか。


開いてしまった口は、どうにも自力ではふさがりそうにない。


しかし結婚談義の外野にいたはずの自分も、実はもう内野に投げ込まれている。

いよいよ自分もそんな歳になったのかと気付き、頭を掻くしかない。


月並みだけれども、口を開けながらも彼らのしあわせを願っておくことにする。

みんなで違う方向へ歩いたから、埋められない何かがあるのは仕方ない。




うん。


いつも何度も、気づいて - 忘れて、を繰り返してしまうけれども、

これまでの道程で見てきた風景や、知らずに蒔いてしまった種は意外と多い。


今となってはそこに木が育っているか、雑草が生えているか、

はたまたマンションが建っているか、まったく分からない。


そんな過去の風景の記憶を回収し、更新することは、穏やかに心を掻き乱す。

ドリッパーで傷口に塩水を垂らすように、少しずつ、深く、疼く。


でもその遠景の中で、穏やかに、健やかに、膿んでいくのも悪くない。

なんとなくそんな気はしている。

author: 猫八
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Comments:
やはり平賀のにいさんはすごい

こんな文章書ける人はそうそういない
そして、自分のことがわかってないとかけないと思う

少しでも追いつけるように頑張ります
comment by: いわふちよーへー | 2011/01/06 12:48 AM
>いわふち

いやいや酷い文章だよ。表現しようとしすぎてる。
まぁそもそもリハビリ的に書いてるだけだから仕方ないけど。

というかそんなことよりも、だよ。
いまは忙しいだろうから、いろいろ片付いたらまた会おう。

お互いに、全部、ひっくり返してやろうね。
comment by: 猫八 | 2011/01/06 3:34 AM
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