貪欲に戯言をぬかそう

"Try to know something about everything, everything about something."
<<prev entry | main | next entry>>
 

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

author: スポンサードリンク
- | permalink | - | -
 
 

傘のない生活

雨の中、今日は本屋に行かなければならないと思い立ち、電車に乗って出かけました。
五反田の Book 1st が最近のお気に入りです。
広くもなく、狭くもなく。ジャズっぽい音楽が流れてて、明るすぎない。良いです。

しかしどこであれ、本屋を眺めるのは楽しいものです。
あぁ、この分野ではこの人を押さえてるのか、と感心したり
あー、こんな本ばっかり推しちゃうのね、と頭をかいたり
あなたこの本読んでないでしょ、と紹介ポップに問いつめたり。

そうして今日も一通り眺めて廻りましたが、雑誌売場でふと想う。
どれを見ても、内容が大衆的でない、と。

文房具のみを紹介する雑誌、落語のみを紹介する雑誌、建築家の部屋を紹介する雑誌。
ほしがる人が少なすぎるというか、市場がニッチ(隙間)的すぎるというか。
『諸君!』や『論座』または『主婦の友』などの有名雑誌が廃刊になる中、訳の分からないものが残ってますね。

しかしそれは一方で非常に鋭いコンセプトの体現でもあると思います。
つまり、一部のマニアックな人が大喜びするものというのは、ある種の洗練された鋭さを持っていて、だからこそ副次的に興味を持っていないはずの人にも届く。そんな逆説的なもの。
翻って大衆紙は誰もが受け入れるけれども、伝わるものは弱く、さほど欲しくない。

建築家の丹下健三の功績や作品を様々な建築家や芸術家、ゆかりのある人々の言葉と共に讃える雑誌がありましたが、ちょっと買おうか迷いました。
建築は全然分かりませんが、しかし揺さぶられました。だってなんかすごいから笑



さて、マーケティングの基礎としてSTPという考え方があります。
Segmentation:市場細分化をする。つまり同じ性質や志向を持つ人を集団別に分ける。

Targeting:ターゲットをしぼる。つまりその細分化された集団のどれに働きかけるかを決める。

Positioning:選んだ集団に対してどのように働きかけ、製品に対してどう感じてもらうかを決める。

以上の頭文字でSTPなのですが、それに沿って考えてみると違いが明確になります。
マニアックなものは市場を分析し、ターゲットをしっかりしぼり、そこに対してアプローチをしている。
一方で大衆的なものはターゲットが曖昧になり、伝えるものもぼんやりとする。
長期的な目で見ると、ニーズさえ読み間違えなければ、前者の方が生き残りやすいのは明らかですね。

STPはマーケティングを志すものとしては基本中の基本なのですが、教科書知識の暗記ではなく、日常的に自然に使えるようにならなければ分かっているとは言えず、価値もないはずです。
そしてそれは他分野でも言えることで、物理の公式であろうと、哲学の有名な思想であろうと、同じではないでしょうか。



ちなみに今日は『広告批評』と『東京人』を買いました。

前者は30年目にして廃刊ということで、様々な人の対談 (というかシンポジウムを文字に起こしたもの) が載っていたので思考の種になるかと思い購入。時間を見つけて楽しみます。

後者の内容は "相撲の神髄" 特集。
「大鵬が語る」「式守伊之助特集」「両国町歩き」...etc
しかしどう考えてもコンセプト絞り過ぎですね。

誰が買うんでしょうか、まったく。
author: 猫八
徒然 | permalink | comments(2) | -
 
 

スポンサーサイト

author: スポンサードリンク
- | permalink | - | -
 
 
Comments:
そういえば最近の30代独身男性は生活雑誌とか全く読まないというのを聞いたことがある。
彼らはちょうどロスジェネの世代にあたるので、そういう方向に使う金はないと考えているのかも。
さらに、今の20代はちょうど10代のころに失われた10年を経験しているから、企業からは「消費をしないつまらん世代だ」とさえ見られている。

まあ、環境因子によりそのような消費性向が構築されてしまったところもあるけど、はたして今の企業がどれだけ消費者のニーズに応えられているのか、と聞かれると、企業側は一体どれだけの努力をしているのかな?と気になるのも確か。

テレビなんか帰省した時にたまに見ても全く面白くない番組ばかり垂れ流しているし…。
おかげでテレビのない生活は4年目に入りました。
comment by: sitesnk | 2009/05/12 1:11 AM
>sitesnk
一概に企業努力が足りないとは思わないけど、少なくともテレビとか新聞みたいな利権企業は努力してないだろうねぇ。

僕もテレビのない生活はそろそろ1年かな。
しかし動画としてのニュースと相撲が見れないのは非常につらい。
comment by: 猫八 | 2009/05/12 2:08 PM
Leave a comment: